春はあけぼのがよい。しだいに白んでいく山の稜線、少し明るくなって、紫がかった雲が細くたなびいている。
春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
出典:清少納言「枕草子」冒頭
詩の読み方と聴き方を逆説的に表現したパスの言葉だ。本当に詩を読むとき、文字が音楽に変わる。本当に詩を聴くとき、音が映像になる。芸術は感覚の境界を溶かす。優れた言葉は一つの感覚だけでなく、全身で体験されるものだ。あなたが最後に全身で何かを受け取ったのはいつか。そういう体験を、また探しに行こう。
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春はあけぼの。しだいに白くなっていく山際が少し明るくなって、紫がかった雲が細くたなびいているのが良い。
心がときめくもの。子雀を犬君が逃がしてしまったこと。
めったにないもの。舅に褒められる婿。また、姑に愛される嫁。
冬は早朝がよい。雪が降った朝はもちろん、霜が真っ白な朝も、そうでなくてもとても寒い朝に、急いで火を起こして炭を運ぶのも、いかにも冬らしい。
秋は夕暮れがよい。夕日が差して山の稜線がとても近くなったころ、鳥が寝床へ帰ろうと三羽四羽と急ぐ様子さえも、しみじみと美しい。
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